前回、ドクター・メレディスの診療所で待ち伏せしていたオーサー達に捕まった英二。オーサーは例の薬を手に入れようとするが、そんなとき廃人だったグリフィンが立ち上がり、皆の前に姿を現す!!グリフィンを見た薬の開発者であるエイブラハムはグリフィンの姿を見て驚愕する。
目次
あらすじ
BANANA FISH #4 This Side of Paradise 楽園のこちら側
あいかわらず、刑務所の中でも外でも本当に色々な衝撃的な事件が起こる。
が、前回やられっぱなしだったアッシュもついに反撃する!!
また、ある人物の存在がきっかけとなり、廃人だったグリフィンが自分で立ち上がって、歩きだすが、ある災いが降りかかってしまう。
そのことで彼がアッシュにとっていかに大事な存在かが改めて分かる。
ラストのアッシュとマックスが暗闇の中でお互いの心の内を語り合うエピソードはとても心に染みるシーンである。
今回はアッシュと前回仲違いしたマックスだが、アッシュと殴り合いのけんかをしたり、語り合ったりすることで、アッシュのお父さん化し始める回でもある。(^0^)
【ここからネタバレです。】
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前半の内容
英二はドクター・メレディスの診療所で、待ち伏せしていたオーサーにつかまり、
「アッシュに何か頼まれただろう?」
と彼に問い詰められる。もちろん英二は何も言わない。
オーサーはゴルツィネへの貢ぎ物の英二に暴力を使わない代わりに、診療所の看護師の首にナイフを突きつける。
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看護師さん、きゃー!!
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英二、あっさり、メレディス先生にアッシュが預けた物を受け取りに来たと吐いてしまう。
横で聞いていたメレディス先生も薬のありかを白状する。
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薬を手に入れるオーサーとエイブラハム。
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オーサー「殺せ。」
英二、メレディス先生:え-そんなあ!!
(普通、予測出来るやろ。)
オーサーは英二に
「お前はゴルツィネに渡すので殺さない、でも他の奴らは殺す」
「お前は薬漬けにされてゴルツィネにあんな事やそんなことなどいろいろされるぞ~、がはははは」
とか言って、ちょっとイッてる様子で英二を怖がらせる。
(パパ・ディノよりお前の方が変態じみているよ、オーサー。)
オーサーが調子こいていると、いつも間にショーターがいた!!
彼に銃を突きつけるショーター。
(ショーター!!やっぱり一番、頼りになるのは君だー!!)
と、突然、隣の部屋から、シャーとカーテンが開きグリフィンがぬぼ~と出てくる。
グリフィンの姿を見て、驚愕するエイブラハム。
エイブラハム「お前は死んだはずだー!!」
グリフィン「バナナ・フィッシュ….。」
グリフィン「エイブリ~ン….。」
(ごめん、そう聞こえた(^_^))
グリフィンはゆらゆらとエイブラハムのほうへ寄っていく。
パニクるエイブリ~ン。
つい、グリフィンを撃ってしまう。
素人のくせに急所に命中させてしまう。
(え~、グリフィン死んじゃうの(ToT))
どさくさに紛れて逃げるオーサー一味。
パニくってたわりには、要領よく一緒に逃げるエイブリ~ン。
(こいつも地獄行き決定や。)
倒れたグリフィンに止血を施すメレディス先生。
先生の言葉でグリフィンがアッシュのお兄様だと知り、英二とショーターは驚く。
手術室(どうも張大飯店のあるビル内らしい)でどうにか弾丸を摘出してもらうグリフィン。
しかし、英二は薬を奪われ、グリフィンを大怪我させて落ち込んでいる。
そんなとき、さっき言ったお店チャンタイ(張大飯店)で会った、怪しいおじさんの正体がショーターだと聞かされる。
ショーターは英二に尾行が付いていたので、変装して英二の前に姿を現したのだった。
一方、州刑務所ではマックスは看守にお金を払って房を変ってもらった。
マックスの代わりに、いかにもな感じの男(あだ名:猛獣ブル)が、アッシュと同房になる。
なんだか、アッシュに悪いことする気まんまん。
食堂で、人が少ないことに気づくマックス。
皆、猛獣ブルがアッシュを手込めにするところを見学しに行っていた。
(げげ)
それを知って驚くマックス。一時、放っておこうとするが、やっぱりアッシュを助けるために房へ向かう。
一方、アッシュの方は猛獣ブルに迫られていた。
はやし立てる観衆。
やる気満々のブルに対して、皮肉を言ったり、挑発したりするアッシュ。
小汚いオッサンはそのままアッシュにチュ-しようとするが、彼にふいをつかれて絞殺されかける。
マックスが止めたおかげで、ブルは命拾いする。
外では街を歩いている伊部さんに物陰から英二が声をかける。
行方不明中の英二の姿を見て驚く伊部さん。
英二は伊部さんをメレディス先生の診療所へ連れて行って、今までの事を知る。
実は、メレディス先生は例の薬を少量取っておいて、別の所に保管していた。
(先生!!お手柄-!!)
メレディス先生はラットで実験していた。
実験されたラットはLSDと違って24時間症状が続いたが、それ以降極端な自己破壊行動をおこし、全部自殺してしまった。
(ここ、重要ですよ。)
英二とメレディス先生は最近起こっている、不審な自殺事件はこの薬が原因で、薬の開発者はあのパーマ頭のエイブリ~ンだという真実にたどり着いた。
一方、マックスはアッシュを自分の顧問弁護士に会わせて、保釈申請させようとするが、あっさりアッシュに拒否される。
その後、面会した弁護士から、マックスの保釈は問題ないと言われるが、息子のマイケルの親権訴訟について、元妻のジェシカのほうが優位なので告訴をあきらめろと言われる。元奥さんは高給取りらしい。(後で出てくるよ。)
色々な事で頭を抱えるマックス。
同時期、誰かがマックスの名前をかたって、アッシュをどこかへおびき出そうとした。
わざとそれにのるアッシュ。
娑婆では、伊部さんは英二に日本に帰ろうと言う。
激しく拒否する英二。
伊部さんはアッシュと英二が仲良しだとコルシカマフィアにバレ、英二の身が危ないと説得する。
(あ~、このとき日本へ帰っていれば、物語の結末が大きくかわったのに~。)
二人が帰る、帰らないの押し問答をしていると、ショーターのお姉さんのマーディアが二人にグリフィンの病室へ「来て」と合図した。
行ってみると、グリフィンが息を引き取っていた。
(えーーーーー!!バナナ・フィッシュ、あっけなく人が死にすぎーーーー!!)
アッシュの心配をする英二。理不尽な出来事に怒る伊部さん。
誰もいない場所にアッシュが行くと、いきなりガーベイ一味に襲われる。
ガーベイから例の薬がゴルツィネに奪われたことを聞かされる。
後半の内容
マックスはチャールズからグリフィンが亡くなったことを電話で聞かされる。
彼はショックを受けるが、アッシュを探す。
そこで、アッシュが誰かにおびき出されたことを知って慌てる。
一方アッシュはガーベイ達にボコボコにされていたが、ガーベイが再びアッシュを手込めにしようとしたとき、アッシュは隠し持っていたフォークをガーベイの首に突き立てる。
アッシュはガーベイにゴルツィネに「俺を出せ、でないと全部警察にしゃべっちまうぞ」と伝えろと命令した。
そこへマックスが駆けつける。
ところが、あほマックスが….
「これ以上問題を起こすな。グリフィンが….。」
とつい言ってしまう。
(アホーーーーーー!!)
それを聞いたアッシュはガーベイに激しく頭突きし、昏倒させ、
アッシュ「このブタ野郎!!」
と、見事なフォーク捌きで、ガーベイの股間をグッサリ……。
ブタ野郎「うぎゃあああああ!!」
(これで、クズが一人地獄へ行った!!( ̄― ̄))
ガーベイが仲間に連れて行かれてから、アッシュはマックスにさっきの言葉の意味を激しく問いただす。
あせるマックス。言いよどむ。
さらに激しく問いただすアッシュにマックスはあきらめて、グリフィンが亡くなったことを伝える。
アッシュはグリフィンがゴルツィネの一味に殺されたと知り、黙ってその場を去ろうとする。
アッシュが脱走すると思って、マックスは焦って止めるが、彼から膝蹴りを食らう。
ついに、温厚なマックスもぶち切れる!!
警察で、チャールズはジェンキンズ警視から警視の高校時代からの友人テイラー州判事の力でアッシュの特別保釈申請が許可された事をきかされる。
そして、ジェンキンズ警視はマックスの顧問弁護士であるスコット弁護士にアッシュの保釈申請の手続きを依頼する。
再び、刑務所。
アッシュはついにぶち切れたマックスと力尽きるまで殴り合いをしていた。
(あ~あ。大人を怒らせると怖いよ。)
「くそじじい」
「くそガキ」
とののしりあう。
その夜、再びマックスはアッシュと同房になっていた。
看守からもらったバーボンをアッシュに進めるが、アッシュに断られる。
(未成年にすすめちゃだめでしょ)
マックスはバーボンを飲みながら、イラクでの事、グリフィンの事、戦争に耐えきれなくなって薬に逃げた人間を利用して金儲けする奴が許せない事をアッシュに語る。
気がつくと、ガーベイの一物を刺したフォークを持って、アッシュがマックスの後ろに立っていた。
「いいぜ。好きにしろ。」
というマックス。
マックスはもう一度グリフィンと会いたかったと言う。
突然、アッシュは殺されたジャーナリスト、スティーヴン・トルソー(一話でアッシュに薬を渡した人)から薬を受け取った時の事をマックスに教える。彼がアッシュに伝えたある住所は「ロサンジェルス、ウエストウッド42」で、そこへ行けと言い残した。
(ウエストウットって、向こうによくある住所だなあ。)
マックスは
「なぜ俺に言う?」
と聞いた。
アッシュはただ、泣きながら分からないと繰り返した。
アッシュは年の離れた兄に育てられたとマックスに言った。
そして、アッシュは廃人になり、入院していたグリフィンを見つけ、連れ出した。
それからずっとグリフィンの世話をしていた。
それも、もう終わりだとマックスに言う。
さらに、誰かを憎まないと生きていけなかったと言って、初めて心の内をさらけ出すアッシュ。
自分の気持ちを語ったアッシュにマックスは再びバーボンを勧める。
(それ、テレビコード的にだいじょうぶ?)
アッシュ「うまくねえ。」
マックス「俺だって、うまくて飲んでいるわけじゃねえさ。」
【感想】
グリフィンの死がいきなりすぎて、アッシュ同様、その死が受け止められない。(>_<)
スキップといい、グリフィンといい、アッシュが心を許している数少ない人間が次々とあっけなく殺されていくので胸が痛むよお。
ラスト近くでアッシュがグリフィンの事を語るが、そこで、グリフィンとマックスのイラク時代の写真がゆっくりとアップになっていく。
写真の中で笑っているグリフィンの表情からいかに彼が穏やかで友人に好かれていたかが分かる。
そんなグリフィンが簡単に人生を破壊され、殺されたことの理不尽さや大事な人を奪われた悲しさを、たった一枚の写真のアップがそれをより強調させていた。
フォークで一物をグサッ!!のシーンは女性から見ると、けっこう胸がスッとする。
なんか、性犯罪者野郎って、警察に捕まるまでは同じ被害者を何度も襲うって聞いたことあるけど、今回のガーベイは性犯罪者が相手の気持ちを全く考えない様子や調子に乗っているところなんかをよく表していた。
原作もアニメもトラウマを持つようなシーンは絶対に入れないし、クズどもは逆襲され、血祭りにされるのでそのへんは安心できる。
さんざんこれ系のトラウマを植え付けてくる漫画やアニメが多くてうんざりしているが、それに比べてバナナ・フィッシュの原作者の吉田先生は女性読者の気持ちをちゃんと配慮してくれているような気がする。
マックス、徐々にアッシュのお父さん化していますねえ。
マックスは妻と親権争いしているくらい子どもの事を愛しているお父さんでもある。アッシュの周りにいた子どもを食い物にする大人と違って、兄以外でアッシュが関わった大人の中で数少ないまともな人間である。
そんなマックスにアッシュがツンツンしながらも少しずつ心を許していく過程がよかった。
ラストの、ピアノのBGMの中でアッシュがマックスに徐々に心の中を見せるシーンは限りなく美しかった。