BANANA FISH 3話 河を渡って木立の中へ

スポンサーリンク

州刑務所へ移送されてしまったアッシュ。そこにはゴルツィネの息のかかった連中がてぐすね引いてアッシュを待ち構えていた。その前にチャーリーはある人物にアッシュを守るように頼むが、その人物はアッシュとあるつながりのある人物で….。
スポンサーリンク

目次

  1. あらすじ 
  2. 前半の内容(ここからネタバレ、ご注意下さい)
  3. 後半の内容 
  4. 感想 
スポンサーリンク

あらすじ

BANANA FISH #3 Across the River and Into the Trees 河を渡って木立の中へ

州刑務所へ移送されてしまったアッシュ。そこにはゴルツィネの息のかかった連中がてぐすね引いてアッシュを待ち構えていた。その前にチャーリーはある人物にアッシュを守るように頼むが、その人物はアッシュとあるつながりのある人物で….。
あと、刑務所の面会へ行った英二にアッシュがなんと!!!な視聴者が悲鳴を上げそうな行動を。(笑)
今回も刑務所の中も外も色々な事が起こり、先の読めない展開が続く。また、アッシュの頭のいい部分が見られる。

【ここからネタバレです。】


スポンサーリンク

前半の内容

州刑務所の面会室で、チャールズと伊部さんと英二がアッシュの心配をしながらマックスを待っていた。
そこへ、明るい調子でマックスがやってきた。

再会を喜び合う伊部さんとマックス。ふと、シリアスな表情のチャーリーに気づくマックス。
チャーリーがアッシュを守ってくれるように頼むが、「冗談じゃ無―い!!」という感じで拒否される。
そこで、英ちゃんも必死でマックスに頼み込む。

オープニング終了後、恐れる様子も無く、アッシュが自分の房へ入ると、何と同室者はマックスだった。
明るい調子で自己紹介するマックス。
色々聞いてくるマックスに(おっさん、ウゼェー)と言う感じのアッシュ。

しかし、以外とインテリなアッシュ、普段から新聞を読んでいて、マックスの名前に覚えがあった。
マックスに仕事の方向性のアドバイスをするアッシュ。
自分でも自覚している痛い部分を突かれて、激しく落ち込むマックス。
ただの不良少年と思っていたアッシュが結構賢いので、内心、アッシュに恐れを抱いてしまう。

アッシュがインテリだったので暴力は振るわないおとなしいタイプだと推測し、暴力沙汰にはならないと思い、その辺は安心するマックス。
二人で食堂へ行くが、道すがら男どもが美しいアッシュをジロジロジロとにやにやしながら見つめていた。
アッシュはなぜ男どもが自分をじろじろ見るか分からず、不機嫌になりマックスに愚痴る。
(えー、自分の見てくれを自覚してないのー!?)

マックスは十七歳の少年にモロ「襲われるから気をつけろ」とは言えずに、遠回しに
「一人で出歩かないほうがいいぞ」
とアドバイスする。

意味が分からなそうなアッシュ。
(本当に分からんの?アメリカの刑務所では結構そういうことがあるって、一般常識なような気がするけど)

マックスは言葉を選び、選びに
「ここでは若い奴はそれだけでお姫さま扱いされるから」
と言った。ふ~んといった感じのアッシュ。

が、食堂でまずそうな食事の入ったトレイを受け取り、席に着くと、さっそく男どもが、卑猥な言葉を投げかけてくる。
そこで、所長に命令された男(ガーベイ・フォークナー)がアッシュに俺のモノにならないかと声をかけてくる。

止めようとするマックスはガーデンの仲間らしき男達に動きを封じ込まれる。
アッシュはガーベイを無視する。ガーデンはさらにヤラシ~手つきでアッシュの手に触れる。

「気色の悪いことすんじゃねえ!!」

キレたアッシュ、ガーデンの顔にトレイをたたきつけてから、顔面に蹴りを入れる。
(やれ!やれ!)

ガーデンととっくみあいのけんかになるアッシュ。はやし立てる周囲の者達。看守が来て、アッシュはそのまま独房へ入れられる。
しかし、彼はどさくさに紛れてフォークを手に入れた。
アッシュが結構暴力的なのを知って、青ざめるマックス。

一方、メレディス医師のほうはアッシュの兄のグリフィンの面倒を見つつ、彼から預かった例の白い薬を調べていた。
が、主成分がLSDと一緒にもかかわらずLSDには無い症状が出る原因が分からずに頭を悩ませていた。

アッシュの方も「バナナフィッシュ」が人か物か分からず焦っていた。
彼は11歳の時ゴルツィネに捕まって以来、自由になりたいと熱望していた。一晩経って、独房から解放される。

中庭でアッシュは例の白い薬をどうやって安全な場所へ移そうか考えを巡らす。
と、昨日トラブルになったガーベイとその一味がアッシュを図書館へ連れ込む。

そのことを知ったマックスは慌てて跡を追うが、アッシュは乱暴された後だった。
(そのシーンは省略されています。)

医務室へ連れて行ってもらったアッシュはカプセル状の痛み止めをもらう。
が、それを飲んだふりをして、こっそりと手に入れる。

そのままベッドで食事するが、デザートのバナナを食べながらふと思い出したように
「バナナ・フィッシュか….。」
とつぶやく。その言葉を聞いて驚くマックス。

“バナナ・フィッシュ”とはマックスがイラク従軍中、友人のグリフィン(アッシュの兄)が錯乱状態になった後につぶやいていた言葉だった。
かつての戦友グリフィンがアッシュの弟とは知らずに、アッシュになぜバナナ・フィッシュという言葉をしっているか、激しく問い詰めるマックス。
サリンジャーの小説にでてくる魚だろととぼけるアッシュに引き下がらず、マックスはさらに問いかける。

マックス「奴の居場所を知っているだろ?だからチャーリーはお前を守れって言ったのか?」
マックスの言葉で、アッシュはバナナ・フィッシュが人だと推測する。
(あ~あ、本当は薬なのに~。)

マックスはグリフィンが残した言葉、「バナナ・フィッシュ」について10年も調べていた。

スポンサーリンク

後半の内容

二人の部屋でマックスは知っていることをアッシュに説明し始める。
マックスが知っている情報はあるジャーナリストの記事からだった。そのジャーナリストはもともと、2005~2007年にバグダットで軍事顧問団の情報将校だった。

記事ではバナナ・フィッシュは個人か組織の属しているかはわからないが、特定の麻薬密輸ルートと関わりがあると書いてあった。
しかし、アッシュは今までバナナフィッシュの噂や評判を聞いたことが無かったので、マックスの情報に疑問を持ってしまう。

実はそのジャーナリストの記事によると、バナナフィッシュの噂は2007年以降ぷっつりとなくなり、今年になってロスで新しい情報を掴んだらしい。
マックスは後日、世間に出たらそのジャーナリストに会うつもりだった。

アッシュはマックスにそのジャーナリストの写真を見て、驚く。
実はそのジャーナリストは第一話でアッシュの子分に殺され、アッシュに例の白い薬を渡した男だった。

アッシュから彼が死んだことを聞かされ、がっくりするマックス。
そんなマックスの様子を見て、アッシュは何故「バナナ・フィッシュ」のことを調べているか質問する。

マックスはイラクでの事をアッシュに話し始める。話の途中でアッシュは兄のグリフィンの事だと気づき、マックスに確認する。
アッシュはマックスに自分の本名、
「アスラン・カーレンリース」
という名を教える。
それを聞いて、マックスはアッシュがグリフィンの弟と気づく。

アッシュが旧友の弟と知り、喜ぶマックス。
しかし、アッシュの方はマックスがグリフィンを撃ったことを知っており、彼に対して怒っていた。
マックスはアッシュの言葉でグリフィンが生きていることを知って驚き、会わせて欲しいと頼む。

が、アッシュは廃人状態のグリフィンの事で怒りを露わにし、マックスに当たる。
「グリフィンを見捨てた」
と言うアッシュにマックスも激しく釈明するが、見回りに来た看守に注意され、いったんは収まる。

次の日、マックスは面会室でチャーリーに「降りる」と伝え、昨夜の事を説明する。
少し離れたテーブルで英二とアッシュが会っていた。(伊部さんも付き添っている)

アッシュが英二と面会を希望してくれたことを英二は喜ぶ。
スキップが死んだことで、済まなく思う英二をアッシュは明るい調子で気にするなと慰めた。
それを見て、
「どっちが年上何だか…。」
と苦笑する。

事情を聞いて納得したチャーリーは面会を切り上げ、英二達にそろそろ帰ることを伝える。
別れを惜しむアッシュと英二。
アッシュ「今日は来てくれてうれしいよ」

何だか、アッシュの手つきが怪しい…..。
ムム…… (–#)

アッシュ「今度は一人でこいよ。」
(指がほっぺへ移動…..。(゜Д゜) )

さすがに英ちゃんも引き始める。
が、アッシュの顔がどんどん近づいて…..。
(え…え… (゜ロ゜))

キャー!! \(◎o◎)/!
せ、せ、せ、接吻だー!!

お口あんぐりの伊部さん、かわいい(^.^)♡

何か、舌まで入れてますよー!!
(゜Д゜)

が、以外と英ちゃん、冷静。
アッシュと目と目で合図らしきものを交わす。

その後、アッシュは英二の恋人のフリをしてお尻タッチしてからその場を後にする。
英二は早速、トイレへいって、せ、せ、接吻でアッシュから受け取ったものを口から出す。

英二がアッシュから受け取った物、それは、医務室で密かに手に入れたカプセルだった。
カプセルの中には手紙が入っていた。

手紙の内容では、アッシュは英二にチャイナタウンにいるショーターに会って、ドクター・メレディスに預けた物を受け取ってショーターに渡すように頼んだ。

さっそく、家へ戻ってからショーターへ会いに行く。
しかし、さすが、パパ・ディノ、アッシュの動きを察知していた。

オーサーはアッシュが何か企んだことを推測し、英二を捕まえて差し出すことをパパ・ディノに申し出る。

英ちゃん、微妙な変装をして一人でチャイナタウンへ繰り出す。
こっそり、怪しい男が後を付けている。
(あ~、警察の人連れて行けば、その後の展開かわったのに~。)

どうにか、目標のお店チャンタイ(張大飯店)に到着する。ショーターのお姉ちゃんが席を案内してくれる。
突然、怪しい中国人に話しかけられる。店の店長を名乗る男が用件を聞いてくる。
英二はショーターに会いたいと言うが、店長は「ショーターはいない」と応えた。

しょうが無いので、ドクター・メレディスの診療所の場所を教えてもらう。
そんなとき、店の隅で英二達の様子を見ている男がスマホでどこかへ連絡をしていた。

場面が変わって、州刑務所できまず~い感じのアッシュとマックス。
イライラするマックスに、黙って睨むだけのアッシュ。プチパニックを起こして、グリフィンの幻を見て誤ってアッシュの首を絞めかけるマックス。

他の監獄の連中からの
「うるさいぞー!!」
の声に我に返るマックス。

「房を変えてもらおう。もうたくさんだ。」
と言うマックス。
ただ、黙っているアッシュ。

英二はドクター・メレディスの診療所に入るなり、待ち伏せしていたオーサーに押さえつけられる。
英二、ぴーんち!!

スポンサーリンク

【感想】

接吻のシーンで他のエピソードがすっかり飛んでしまった。
2話の辛いエピソードを見たファンに対するサービスに違いない。

あの一話の人、ジャーナリストだったんですねえ。謎が一つ回収出来ました。
同じく一話で出ていたマックスも再登場。
イラクでの出来事がその後の彼の人生を変えてしまったんですね。
彼もバナナ・フィッシュが無かったらまた違う人生を送っていたかもしれなかった。

それにしてもパパ・ディノの魔の手が英二にも迫って、さらに状況が悪くなりそうな予感....。ドクター・メレディスは無事なのか、早く次回が見たくなる回だった。

怪しい中国人のおじさん、正体分かる人は分かるかな?次回で正体が明らかにされるので、お楽しみに。
刑務所でアッシュは襲われてしまうけど、あれはカプセルを手に入れるため、わざと襲われたので、腕っぷしの強い彼は次回からは結構無事で過ごせると思うけど……もう傷つかないで欲しい。

ただ、原作ではマックスとグリフィンはベトナム戦争に従軍していてけど、明らかに兵士向きでない彼らが、何故従軍していたかというと、ベトナム戦争では彼らは志願ではなく、徴兵されていたからである。
ベトナム戦争の時は向いてないのに嫌でも強制的に戦場へ送られ、精神を病む帰還兵が多かったらしい。
今でも帰還兵はメンタルで問題を抱える人が多いけど。

アメリカのドラマを見ていると、ベトナム戦争帰還兵で心の傷を抱えているキャラクターがよく登場する。
アニメではなぜか、平和主義的なグリフィンとマックスがイラクへ従軍していたが、その辺の理由が明らかにされていないのがちょっと弱いなあと思う。