BANANA FISH 2話 異国にて

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前回で、拉致されてしまった英二とスキップ。アッシュは二人の行方を追ってオーサーとマービンが待ち受けている廃墟へ乗り込むが、二人共々監禁されてしまう。その後、三人は脱走しようとするが、行き詰まってしまう。そこで、英二が意外な方法で脱走を試みる!!

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目次

  1. あらすじ 
  2. 前半の内容(ここからネタバレ、ご注意下さい)
  3. 後半の内容 
  4. 感想 
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あらすじ

BANANA FISH #2 In Another Country 異国にて

前回で拉致された英ちゃんとスキップを助けるためにオーサーが待ち伏せしている廃墟へアッシュは乗り込む。もう少し、計画的に奪還すればいいのに、結構無計画に行動したアッシュは案の定、一緒につかまってしまう。さらに、アッシュに悪いことをしようと企んでいる、あのマービンまで現れて、本当にアッシュ、ピーンチ!!
しかも、今回はある悲劇がおこり、さらにアッシュの過去の一端が明らかにされるので、なかなか辛い回。が、一方アッシュが英ちゃんに心を開き始めるところも見られる。
また、「芸は身を助く」の言葉通りの出来事が起こり、英ちゃんは青空をバックに見事にアッシュの心を鷲掴みします。(笑)

【ここからネタバレです。】


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前半の内容

前回、英ちゃんが誘拐されてからやっと警察が到着、捜索を開始する。
伊部さんは英ちゃんが心配でたまらない。
ショーターも仲間とともにオーサーを探す。

一方、アッシュは誘拐犯の跡を追って、いかにもな廃ビルに到着する。
廃ビルの入り口のところで、オーサーを呼ぶ。
(いや、いや、中にいるのは分かってるんだから、計画的に救出しようよ。(´д`))

中から悪人、オーサー登場。
オーサー「やあボス。」
オーサー「罠だって事は分かってただろう?」
罠でもアッシュはかわいい子分を助けに行きます。
このときはまだ英ちゃんなんか二の次、三の次だったけど。(笑)

オーサーをにらんだ顔もステキなアッシュ。
アッシュ「スキップはどこだ?」
(英ちゃんの事は忘れているな。)

横のシャッターが開き、とらえられた英ちゃんとスキップの姿が。
ついでにあのパパ・ディノの子分のマービンも登場。
そこで、アッシュは今回のスキップ拉致事件にパパ・ディノも絡んでいることを知る。

アッシュは後ろに隠している銃に手をかけるが、オーサーに銃を捨てろと言われる。
「スキップが先だ!」
とアッシュが言うと、オーサーは手下に英ちゃんを殺せと命令する。

仕方なく、銃を捨てるアッシュ。
ここぞとばかりにアッシュをボコるオーサー。
オーサー「指の礼はたっぷりさせてもらうぜ。」
オーサーの指には横筋の怪我の跡がある。

結構、ボコボコにされちゃったアッシュ。(;´Д`)

さらに、マービンがアッシュに例の男(アッシュの子分に銃殺された人)から何を受け取ったと問われる。

アッシュ、ぺッとツバを飛ばす。(キャー!!殺される!!)

オーサー「何を聞き出したいかは知らないが、あいつら(英ちゃんとスキップ)の耳でも削げば済む話だろ?」(げっ!!)

聞く耳持たないマービン。頭の中はアッシュにあんな事やこんな事をすることでいっぱい。
負けずに憎まれ口をたたくアッシュにマービンはベルトでビシッバシッと痛めつける。

英ちゃんとスキップが閉じ込められている部屋へアッシュが放り込まれる。

英ちゃん、自分のシャツの端っこを破いて怪我しているアッシュの腕に包帯代わりに巻いて、止血しようとする。
そして、アッシュに一言、
「ありがとう。助けてくれて。」と言う。
何となくこの頃からアッシュの心が英ちゃんに向き始めているかも。

少しの沈黙の後、
「助けなかったほうが親切かもしれないぜ。」
と目をそらせて言う。
(だから、救出は計画的にすればよかったのに。)

と、マービンが意気揚々と三人の監禁されている部屋へ入ってくる。
アッシュ「俺たちをどうするつもりだ?」
マービン「さ~あ、お前次第さ。」とニヤリ。
(わあ、悪いことする気満々。)
アッシュ「話がある。あんたにだけ。」
その言葉にマービン大喜び。で、後ろに控えているオーサー達をむりやり下がらせる。

スキップはそっと英ちゃんにマービンがゲイでアッシュに気があることを教える。
赤くなって驚く英ちゃん。

アッシュ「ギャラリーのいる所じゃ俺いやだなあ。」
なんか手つきがエロいアッシュ。

アッシュ「二人だけになれるところ連れて行ってよ。」
マービンを誘惑するアッシュの様子にタジタジな初な英ちゃん。

あばらが折れたみたいだから手を貸してくれと言うアッシュにマービンはデレて、しょうがないなあと言ってアッシュに手を貸そうとする。
と、瞬く間にアッシュはマービンを伸す。
(マービンあほじゃのう。)

さっそく、脱走を図る三人。途中で見つかり、追われながらも迷路のような建物内を逃げる。
が、すぐに袋小路にはいってしまい、アッシュはここまでかと観念する。
(何かアッシュって後先考えて行動して無いような。)

ところが、突然英ちゃんが壁に付いている配水管を取ろうとする。
スキップは英ちゃんが配水管で闘うと思ったが、英ちゃんはこの塀を跳び越えると言う。
英ちゃんの言葉に呆れるアッシュとスキップ。
英ちゃんは日本では棒高跳びの選手だった。
英ちゃんの無謀な試みにアッシュとスキップは止めようとする。

が、英ちゃん果敢に挑戦する。

見事、体が浮き。

青空をバックにして、跳んだ!!

驚いて、跳んだ英ちゃんを見上げるアッシュ。

見事にハートをわしづかみにされてしまう。(笑)

アッシュとスキップはそのまま捕まってしまう。
塀を乗り越えた英ちゃんは怪我をしたものの、脱出に成功する。

一方、ショーターはオーサーの子分にアッシュ達の居場所を吐かせる。
(いい友達だ~。警察より頼りになる。)

脱出した英ちゃんは警察に連絡しようと通りすがりの女性から携帯を強奪では無く貸してもらえる。
が、そのまま倒れてしまう。幸い、女性が呼んだ警察が駆けつけて、そのまま病院に運ばれる。

英ちゃんが収容された病院へ伊部さんとチャーリー刑事が到着する。
チャーリーはジェンキンズ警部からイーストリバーの埠頭でパパ・ディノも関わったアッシュ絡みの騒ぎが起こりそうなことを聞かされる。
さらに、例の連続不審死の被害者が皆パパ・ディノの敵対者側の人間だと教えてもらう。
一方、病室でアッシュとスキップの心配をする英ちゃん。

英ちゃんの血液型が、A+だと表示されている。
細か~い。

その頃、アッシュは別の場所へ移動させられそうになっていた。
アッシュはスキップを離してやれとマービンに言うが、マービンはスキップを悪いことに利用するような事を示唆する。
焦るアッシュ。
アッシュだけ無理矢理車に押し込められそうになる。

そこへ、ショーターたちが駆けつける。
(さすが!!ショーターが一番頼りになるなあ。それに比べて警察は…。)

しばらくドンパチしているとやっとパトカーが来る音がする。
とっとと逃げるオーサー一味。

にっちもさっちもいかなくなって、マービンはやけくそになってアッシュを撃ち殺そうとする。
すると、スキップがアッシュを助けようとマービンの方へ駆け寄るが、無残にもマービンに撃ち殺される。
(えー!!子どもが殺された!!!!!)

怒りに震えるアッシュ。
(マービンの地獄行き決定や。)

怒ったアッシュにマービンが引いているところに、パトカーが次から次へと突っ込んでくる。
慌てて来るまで逃げるマービン、車を奪ってそのマービンを追いかけるアッシュ。

一方、パパ・ディノは後始末の為の策を弄する。

逃げていたマービンはあるアパートらしき建物の中へ逃げ込む。アッシュもその中へ入る。
誰もいない建物。怪しい匂いがプンプン…。
(これ、絶対ワナだ!!アッシュ、それ以上行っちゃあダメ!!)

おかしいと思いつつ、扉が開いている部屋へ入り、進むと……。

マービンが殺されていた。(意外とあっけなく死んだな。)
しかも、側には凶器とおぼしき銃が置いてあった。
そこで、初めてアッシュはワナにはめられたことに気づく。
間髪入れずに、警官が駆け込んでくる。

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後半の内容

アッシュは駆けつけたジェンキンズとチャールズに釈明するものの、パパ・ディノに買収されている悪徳警官のエバンスタインに警察へ連行される。
どうにかジェンキンズとチャールズは尋問に立ち会うことが出来たが、エバンスタインはアッシュに嫌がらせするため、マービンが持っていた児童ポルノの映像をアッシュに見せる。
それは、マービンに辱められる幼い時のアッシュの映像だった。

エバンスタインはアッシュがマービンの事を恨んでいるから殺したというふうに持って行こうとし、ねちねちした調子で尋問する。
怒りに体を震わすアッシュ。

その時、病院の準備が出来たので、アッシュは連れて行かれる。ジェンキンズがアッシュに声をかけるが、彼に激しく拒否される。

場面が変って、ディノ御殿でパパ・ディノはエバンスタインから連絡を受ける。
悪徳警官エバンスタインは金で買収され、アッシュをワナにはめ、刑務所へ送ったのだった。

エバンスタインとの通話を終えると、パパ・ディノは部下に地方判事を呼び出させる。
(アッシュに何かするなあ。)

同じ部屋に薬の開発者らしきエイブラハムがいた。どうも、薬は処方箋があっても再現が難しく、盗まれた薬をとりもどす必要があることをパパ・ディノに伝える。しかし、パパ・ディノは盗まれるへまを犯したエイブラハムを一喝する。

手当を受け、病室でベッドに横たわっているアッシュにチャールズが付き添っている。
チャールズは最近ゴルツィネ絡みぽい不審な事件が相次いでいること、絶対にゴルツィネを捕まえたいと言った。
チャールズを無視し続けるアッシュ。

チャールズはアッシュにゴルツィネの弱みを握ったのでは無いかと問い詰めるが、アッシュは知らねえと拒否する。
ゴルツィネに対して勝ち目は無い事をアッシュに激しく突っ込まれ言葉を失うチャールズ。

チャールズは伊部さんから英二と日本へ帰ることを伝えられるが、英二にアッシュがパパ・ディノに無謀な勝負を仕掛けているが、このままでは彼は殺されると言う。
驚く、英二。

そこで、彼は英二にアッシュが持っている「切り札」(この時点ではチャールズはそれがあの白い粉だと知らない)をこちらへ渡すように、アッシュの説得を頼む。

そして、英二はアッシュの病室を訪ねる。
和やかに会話する二人。
平和に世界に属している英二を達観した様子で羨ましがるアッシュ。

なかなか病室へ来た目的を癒えない英二。
そんな英二の様子を見て、アッシュはチャールズの依頼でやってきた事を言い当てる。

結局、英二はアッシュに何も言い出せず、病室を後にする。
外で待っていた伊部さんが泣きながらやってきた英二に驚く。

英二はチャールズに頼まれたことをアッシュにはとても言えなかったことを伝える。
伊部さんは英二を落ち着かせるため、その場を去る。

チャールズはジェンキンズから電話がかかってきた。そして、アッシュが州刑務所へ一時移送されることを聞かされる。
諸々の手続きや常識をすっ飛ばして、強引にパパ・ディノの息のかかった地方判事が判断を下したせいだった。
(未成年なのに….。アメリカって判事が法律なの?!)

刑務所はパパ・ディノの子分がゴロゴロ。
ジェンキンズ「アッシュが殺されるー!!」
(いやいや、その前にいろいろされるやろ。)
呆然とするチャールズ。

一方、英二はアッシュが死ぬことを覚悟してパパ・ディノと闘うことを決めているのに気づいていたことを横にいる伊部さんに言っていた。
伊部さんは英二に最後まで見届けようと言う。
(じゃあ、日本帰国は延期?)

場面が変って、ジェンキンズはチャールズに州刑務所へ収監されているマックス(伊部さんの友達)へ連絡を取って、アッシュを守らせろと指示する。急いで、伊部さんの所へ駆け込み、マックスへ合いに行く。

アッシュが州刑務所へ移送されているとき、刑務所所長らしき男が二人組の男にタブレットに映っているアッシュを見せていた。
男「これがお前達の獲物だ。」
男1「なんだ、お姫様か。ヘヘヘ。」
男2「これは面白くなりそうだ。」
(ああ~、アッシュ、ピーンチ!)

刑務所を移動中のアッシュを見て、他の囚人達がはやし立てる。

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【感想】

スキーーーープ!!え~殺す~?
第2話も山有り谷有り、見所有りの内容でした。マービンが死んだのはざまー見ろだったが、スキップが亡くなったやっぱり悲しかった。いい子だったのに。普通のアニメだったら児童は死なない(でもないか)という思い込みがあるけど、世界の現実はいろんなところで子どもから犠牲になっている。ある意味、現実を描いたのかも。途中で胸くそが悪くなるエピソードがあったけど、アニメの制作者がぼかさず、子どもが食い物になっている現実をちゃんと載せてくれてよかったと思う。最近見た複数のドラマでも大人に食い物にされる子どものエピソードがあって、世の中の現実をやっとドラマやアニメでもやってくれる時代になったのかなと思う。

アニメやドラマが取り上げることで、世の中の人たちが昔から多くの子どもが色々なところ(性産業や学校、福祉業界、宗教施設、一般家庭等)で大人の餌食にされている現実を知るようになって、問題意識を持つ人が増えればいいなと思う。

一難去ってまた一難な内容で、原作未読の人はどんどん状況が悪くなっていく中でアッシュはどうなっていくんだろうと心配になると思う。しかも、これからも色々つらいエピソードがあるので、途中で見るのが辛くなるかもしれない。

今回は英二のことなんか何とも思ってなかったどころか若干見下していたアッシュが、塀越えをきっかけに英二にハートをわしづかみにされ、彼に関心を持ち始める、病院のシーンがたまらなく美しくて、哀しかった。

英ちゃんは塀越え以外にこれと言った活躍はしないどころか、アッシュの足手まとい・・・いや弱点になっていくけど、それ以上にアッシュの心の支えになっていく過程がアニメでどう描かれるか見ていきたいと思う。