どろろ 第二話 「万代の巻(ばんだいのまき)」

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「見えてないのはおいらだった」

どろろは百鬼丸を利用して金儲けしようと企み、彼にまとわりつく。そんな時、妖怪が出て、旅人達が時々行方不明になる村があると聞きつけ、百鬼丸に妖怪退治させてたっぷり礼金をせしめようとする。

が、その村は色々と裏がありそうで…。

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目次

  1. 今回のあらすじ 
  2. 前半の内容(ここからネタバレ、ご注意下さい)
  3. 後半の内容 
  4. 感想 
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今回のあらすじ

どろろは百鬼丸を利用してお金を稼ごうと企んでいた。そんな時、妖怪が出て、旅人や村人が行方不明になる事が続く村があることを聞きつける。

彼女は百鬼丸に妖怪退治させて、礼金をたっぷりもらおうと思い、早速村へ百鬼丸を連れて行く。
歓待を受け、村長に会う二人。村長は百鬼丸を見て、意外な事を言う。

が、百鬼丸は意外な行動を起こし、そのせいで二人は土蔵に閉じ込められる。が、そこには先客がいた…。

今回は盲目の法師、琵琶丸と出会いがあり、手練れの琵琶丸は二人にとって心強い味方になる。
また、鬼神とは別に妙に味のある妖怪も登場する。

【ここからネタバレです。】


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前半の内容

山道を歩いている琵琶丸。
途中、頭が大きく鈴を鳴らしている妖怪に遭遇する。
妖怪は琵琶丸に語りかける。

「やろうか~?やろうか~?」
(え、何を?)
にやりとする琵琶丸。魂が見える琵琶丸が動じないので、どうもその妖怪は無害そうだった。

場面が変わって、河川の側を歩いている百鬼丸とどろろ。
一緒に歩いていると言うより、どろろが勝手に付きまとっていた。

百鬼丸が不自由なく歩いているので、どろろは百鬼丸が本当は目が見えているのではと疑う。

どろろが何だかんだと話しかけていると突然、百鬼丸は何かを感じて、駆けだした。
すると彼は見えていないのにもかかわらず、野いちごを収穫して食べたり、腕の刀で川魚を器用に仕留めたりした。
(便利な腕だ)
彼が生のまま魚を食べようとするので、どろろはその魚を焼いてあげる。

どろろは百鬼丸の腕の刀で金儲けをしようと企み、彼に付きまとっていたのだった。

百鬼丸のほうは目も耳も不自由だが、ただ、暗闇の中でどろろが白い揺らめく炎みたいなものに見えていた。
彼は敵意、憎悪、この世でない者の魂は赤く見え、無害な人の魂は白く見えるので、それで危険を回避しながら生き延びていた。

どろろがこう見える。

しかし、百鬼丸にとって、長いこと自分の側に留まる白い炎の主はどろろが二人目だった。

どろろは百鬼丸とどうにかコミュニケーションを取ろうとするが、やはり難しかったので諦めて、そのまま寝入る。

次の日、どろろはもうけ話を持ってきた。
近くの村で化け物がでて、旅人が時々行方不明になるらしかった。どろろはその化け物を百鬼丸に退治させて、礼金をたんまりもらおうと企んでいた。
(おいおい、実際に戦うのは百鬼丸でしょう?)

村へ向かう途中、冒頭で出ていた頭のおっきい妖怪が二人を見ていた。百鬼丸もその妖怪を見るが(心の目で)無反応だった。

村に入り、化け物の話の独り言をしていると、身なりのいいおじさんが声をかけてきた。

どろろが化け物退治をすると百鬼丸を大アピールする。するとおじさんが早速その話に乗ってくる。
この村の村長は万代という人だが、足を悪くして出歩けないので伝吉というそのおじさんが名代を務めていた。

さっそく、二人は万代の屋敷へ連れて行ってもらう。
なんか、二人を見る村人達の目が無表情。

屋敷で二人はたらふくごちそうになった後、馬小屋で休む。
お腹いっぱいになったどろろはご機嫌だが、化け物が出る割には万代たちが贅沢なくらしをしているのが不思議だった。

突然、馬小屋へ頭のでっかい妖怪が鈴を鳴らしながら入ってきた。
びっくり仰天するどろろ。
「やろうか~?やろうか~?」
を何とも言えない声で繰り返す頭のでっかい妖怪。
(なんとなくかわいいいのですけど)

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後半の内容

どろろは百鬼丸に戦わそうとするが、百鬼丸は超スル~。
そのうち、妖怪は馬小屋を出て行ってしまう。
(何しに来たんや?)

次の日、伝吉が村長の万代が挨拶したいと言っているので来て欲しいと言いに来た。

馬小屋から歩いて万代の豪華な屋敷へ行くが、途中村人達が異様な目つきで二人を見ていた。
村長の万代はどこか冷たい感じのする美女だった。
どうも、彼女は百鬼丸のことを知っているようだった。

美しい万代にどろろは赤くなる。

突然、百鬼丸が義手を外して戦闘モードに入る。
慌てて止めるどろろ。伝吉や村人も駆けつけ、百鬼丸たちを屋敷の敷地の中にある土蔵へ閉じ込める。

どろろは百鬼丸をののしる。が、誰かの笑い声で同じ土蔵に先客がいることに気づく。
それは琵琶丸だった。
彼は寝ているところをさらわれて土蔵に閉じ込められたらしい。

琵琶丸は百鬼丸に見覚えがあると言った。
彼はどろろに自分たちは目の見える人間には見えない、魂みたいなものが見えると言った。
さらに、彼の言葉でどろろは百鬼丸も人の魂みたいなものが見えるのではと推測する。

そんなとき、突然百鬼丸が立ち上がり、戦闘モードに入る。
琵琶丸も妙な気配を感じる。

すると、土蔵の灯りが消える。
百鬼丸は土蔵の中にある井戸から出てきた何かを斬る。

三人はそのまま井戸中から外へ出る。

百鬼丸はそのまま万代の部屋へ入る。
余裕をかます万代だが、琵琶丸はお前の正体は分かっている!!という感じの事を言うと、万代は正体を現わす。

琵琶丸と百鬼丸には万代は真っ赤な炎に見えていた。
それの正体は鬼神だった。

百鬼丸は鬼神に手傷を負わすが、伝吉の妨害で鬼神は逃げてしまう。

伝吉を責めるどろろ。
琵琶丸は伝吉が旅人をさらって、鬼神に差し出し、旅人の財産を横取りしていたと指摘する。

「しょうがなかった~んだ」と言い訳する伝吉。

鬼神の後を追いかける百鬼丸。なかなか苦戦するが、頭のでっかい妖怪さんが鈴を鳴らして鬼神の気を逸らしてくれたおかげで、鬼神に重傷を負わせられた。

鬼神の一部が再び万代の姿を取った。
その鬼神はかって百鬼丸の身体を奪った鬼神達の一人だった。
鬼神の一人だけ百鬼丸の身体の一部を取れなかったので、百鬼丸は命が助かったらしい。
(何を取り損なったのだろう?身代わりになった観世音菩薩は頭を無くしたけど)

その鬼神に百鬼丸はトドメを刺す。
がっくりする伝吉。

その時、頭のでっかい妖怪が再び登場。
「やろうか~?」
と言ってから姿を消す。

その妖怪がいた場所からお金がざっくざっくと出てきた。
実そのお金は万代の餌食になった旅人の路銀だった。
この村は旅人から奪ったお金で経済が成り立っていたのだった。

しかし、それから伝吉は罪の意識に苛まれ、あの頭のでっかい妖怪が鳴らす鈴に苦しめられていた。
(結局、あの妖怪さんの正体は???旅人の怨念?)

村を出る一行。
どろろは
「見えてないのはおいらだった」
と百鬼丸に謝る。
どろろは琵琶丸に万代は死んだ母ちゃんに似ていたと悲しそうに言った。

そのどろろの様子に百鬼丸は何か感じるものがあったのか、どろろの顔を両手で包む。
赤くなるどろろ。
(幼女を赤面させるって罪な少年だなあ)

よせやい!と百鬼丸の手を払うどろろ。

すると、百鬼丸は地面に
「百鬼丸」
と自分の名前を書く。
字が読めないどろろは琵琶丸にその字を触ってもらって何て書いてあるか教えてもらう。

彼女(どろろですよ(^0^))は百鬼丸の名前を知ってよろこぶ。

琵琶丸の方は百鬼丸が十六年前、遭遇したあの船に乗せられ捨てられた赤ん坊だと言う事に気づく。
赤ん坊の時は百鬼丸の魂の色は赤が混じっていたが、今は真っ白だった。

一方、地獄堂(百鬼丸の父親の領地にある鬼神の像が奉ってある建物)の鬼神の像の一体が真ん中から真っ二つに割れる。
すると、百鬼丸の身体に異変が起こる。

(きゃー♡♡♡)
(それにしても、何の機能を取り返したのだろう)

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【感想】

今回はさくさく鬼神退治をする回ですね。ある意味、物語の定番の回だった。
百鬼丸がどろろにすこしずつ関心を持ち始めるような感じがなんかいいなあ。
今後、どろろは何かと百鬼丸の身の回りの世話をかいがいしくしますが、それを見るとBANANA FISHのアッシュと英二を思い出してしまう。(>_<。。。)

いたいけな幼女(どろろの事)を赤面させたり、進んで世話を焼かせたりするって、百鬼丸は意外と女キラー……。

琵琶丸は百鬼丸とどろろの中間に位置するような感じで今回は二人の橋渡しをする役割を担っていました。
腕は立つし、物知りでいい人っぽいし、心強い味方ですね。この人がいるだけで安心する。